商品概要
特長
- 簡単な操作
- 測定時間が短い→1分以内(測定範囲0~20mg/L時) 校正は不要。検量線作成などの煩雑な操作がありません 自動演算機能により、測定データを簡単に演算、補正できます
- 簡単なメンテナンス
- 電極活性化機能が付加 イオン電極法に比べて、電極部が汚れにくい
- 多様なサンプルに対応
- 低濃度から高濃度の幅広い測定範囲 着色や濁りに影響されずに正確な測定ができます 少ないサンプル量(0.1mL、1mLまたは10mL)
- 環境への配慮
- 環境に配慮した専用開発試薬を使用しています 測定後の廃液には有害成分を含んでいません
- その他
- 使用する試薬は1種類(専用電解液)のみ。ランニングコストも安くすみます 測定データをパソコンやプリンターに出力できます。(RS-232Cポート)
測定結果と滴定カーブの印字例
- プリンター Printy2 (SD1-31SJ型)
※現在、使用されているアンモニア測定方法には下記の方法がありますが、それぞれに難点があります。
測定方法 | 難点 |
---|---|
1.比色法(インドフェノール青法) JIS KO102 42.2 |
発色時間に時間を要する、サンプルの濁りや色の影響を受ける、廃液処理、など |
2.中和滴定法 JIS KO102 42.3 |
手作業のため測定に時間を要する、など |
3.イオン電極法 JIS KO102 42.4 |
標準液による校正が必要、電極部が汚れやすく寿命も短い、低濃度の測定では電極が安定するまでに時間を要するなど |
4.イオンクロマトグラフ法 JIS KO102 42.5 |
高価、技術の熟練者が必要、など |
測定原理
本装置は測定方法に電量滴定法を採用しています。この方法は、測定対象成分と、迅速かつ定量的に反応する物質を電気分解により生成させ、その反応の終点を電気的に求めます。すなわち、ファラデーの法則に基づき、反応終点までに消費した電気量(電流×時間)から目的成分の濃度を測定します。 サンプルに臭化カリウムを含む電解液に加えて電気分解すると、陽極で生成されるBrO-とサンプル中のアンモニアは定量的に反応します。溶液中の未反応のBrO-を指示電極で検出して滴定が終了し、アンモニア性窒素(mg/L)として表示されます。
- 指示電極 スターラー 電解電極
標準液による測定結果
アンモニア性窒素 標準液(mg/L) |
測定値(mg/L) |
---|---|
0.2 | 0.21 |
1 | 1.02 |
2 | 2.02 |
10 | 9.94 |
20 | 19.9 |
各3回ずつ測定した平均値
AT-2000型と公定法 (インドフェノール青吸光光度法)との相関
構成品
仕様
型式 |
AT-2000 |
---|---|
測定原理 | クーロメトリー法(電量滴定法) |
終点検出法 | 定電圧電流検出法 |
電解制御法 | 定電流電解制御法 |
測定レンジ |
0~2.00mg/L (サンプル量10.0mL) 0~20.00mg/L (サンプル量1.0mL) 0~200.0mg/L(サンプル量0.1mL) |
測定成分 |
アンモニア性窒素(NH4-N) またはアンモニウムイオン(NH4+)として表示 |
繰り返し精度 | CV値3%以内(標準液にて) |
定量下限値 | 0.05mg/L |
最小読み取り | 0.01mg/L |
データメモリー | 50データ |
表示 | デジタル液晶表示 |
測定終了 | 測定自動停止とブザー音による報知 |
主な機能 |
1)補正式(Y=aX+b)による補正 2)測定結果の統計処理(平均値、標準偏差、CV値) 3)ブランク値の自動ゼロ調製 4)ブランク値の自動ゼロ調整 5)電極の活性化 |
外部出力 | RS-232C 1ポート |
電源 | AC100~240V, 50/60Hz |
消費電力 | 50VA |
外形寸法 | 310W×270D×300Hmm |
質量 | 約5kg |
Q&A
アンモニアを簡単に測定できるということですが、定量下限値はどれくらいですか?
電解電極に工夫を凝らし、また電解電流値も低く抑えたことから、0.05mg/Lを実現しています。
原水(水道水源)の管理には使用できますか?
塩素処理の際の原水のアンモニア管理用としてお使いいただいているお客様もあります。なお、最少読み取り値は、0.01mg/Lです。
比色法の測定器を持っており、アンモニアを測定していますが、本器の測定に要する時間、また、測定精度はどうですか?
比色計に比べて、はるかに迅速に測定できます。(測定範囲0~20mg/L 時で1分以内)また、サンプルの性状(色や濁り等)に左右されることなく、変動係数3%以内と再現性良く測定できます。 さらに、標準液、実サンプルともに公定法との高い相関性が得られています。 そして、ランニングコストも大幅に低減できるばかりでなく、有害な廃液も出ません。
メンテナンスの頻度は?また、しばらくの間、使用しなかった場合はどうなりますか?
ほとんどメンテナンスフリーとお考えください。ただし、初めて使用する場合や長時間使用しなかった場合には、電極の活性化が必要です。通常の使い方としては、仕様前に2~3回のブランク測定を行うだけです。
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