「VOCリアルタイムモニタ/XP-3120-V」を使ってみた

こんにちは!
測定キューブ やぎです☆彡

測定器初心者の新人やぎがお送りする「メーカーさんに聞いてみたブログ」です!
初心者ならではの目線で、メーカーさんにどんどん質問していきたいと思います。
皆さまの機器選びのご参考になると嬉しいです♪

今日はシリーズ第11弾!
新コスモス電機様に「VOCリアルタイムモニタ/XP-3120-V」をご紹介いただきます。


本日のゲストと機器のご紹介

本日のゲスト:新コスモス電機 営業担当 H様 S様

 
設立以来、独自のガスセンサ技術を活かした家庭用ガス警報器、
工業用定置式ガス検知警報器、携帯用ガス検知器、さらにはニオイセンサと
その応用商品など幅広い分野の商品を開発。
測定キューブでもポータブル型ガス検知器を中心に、お客様に人気のガス検知器メーカーの1つ。
 
★これまでの「メーカーさんに聞いてみたブログ」記事はこちらから
 
本日ご紹介の機器:VOCリアルタイムモニタ/XP-3120-V

作業場における化学物質の日常傾向管理に。
作業場内で化学物質が高濃度になる箇所の特定に。
簡単にVOC濃度をトータルに判定します。

詳細はこちら→ https://sokutei-cube.com/products/shosai/17583
カタログダウンロード


やぎ(以下や):今日もよろしくお願いいたします!新コスモス電機株式会社営業担当のH様とS様です。

弊社ショップマネージャーこばやし(以下こ):本日もよろしくお願いいたします。

新コスモス電機 H様 S様(以下H、S):こんにちは!よろしくお願いいたします。


VOCリアルタイムモニタって何!?

や:「VOCリアルタイムモニタ」ってどんな機器なんですか?

H:VOCリアルタイムモニタは、作業場における化学物質の日常傾向管理や、化学物質の発生源を調査するための機器です。
XP-3120-Vは、化学物質のリスクアセスメントにおすすめです。

や:リスクアセスメントって何ですか・・・?

S:リスクアセスメントというのは、堅苦しく言うと
「作業場の危険性や有害性を見つけ出し、そのリスクを見積り、低減させるための措置を行う事」です。
化学物質のリスクアセスメントは、労働安全衛生法によって、対象の化学物質を取り扱うすべての事業者に義務化されているんですよ。

こ:作業者の安全や健康を守るために、VOC管理が義務付けられているんですね。

や:XP-3120-Vは、どんな現場で使われているんですか?

H:化学工場、製薬関係、印刷・塗料関係、石油関係など、VOCが発生するあらゆる現場でご使用いただいています。


「個人ばく露濃度計 / XV-389」との違いは?

や:前回ご紹介いただいた「個人ばく露濃度計 / XV-389」とは、どのように違うんですか?

S:まず、同じVOCを検知する機器でも用途が違います。
「個人ばく露濃度計 / XV-389」が作業者個人の化学物質摂取量を検知する機器であるのに対し、XP-3120-Vは作業場のVOC濃度の日常管理やVOC発生源を探すための機器です。
用途が違うので、XP-3120-Vには警報機能はついておりません。

こ:なるほど。使用される現場は同じでも、用途が違うんですね。

S:そうなんです。「個人ばく露濃度計 / XV-389」とXP-3120-V、両方を用いてリスクアセスメントを行うのもおすすめですよ。
さらに、ガス分析装置(ガスクロマトグラフ)と組み合わせて使うと、より信頼性の高いリスクアセスメントを行う事ができます。

や:ガスを分析できる装置というのがあるんですね!
他にも「個人ばく露濃度計 / XV-389」との違いはありますか?

S:もう一点違いがあります。
「個人ばく露濃度計 / XV-389」は設定で主要ガス17種の切り替えが出来ますが、P-3120-Vにはガス種切り替え機能がありません。
校正ガスのトルエンを基準にした数値が表示されますので、「各種化学物質対応表」をご参考に、換算値を計算していただく必要があります。

★「各種化学物質対応表」はこちら

H:混合ガスを測定する場合は、管理濃度がより低いガスの値を基準として安全管理を行っていただくようご注意くださいね!


3つのおすすめポイント

や:それでは、XP-3120-Vの一押しおすすめポイントを教えていただけますか?

S:まず、1つ目のポイントは「低価格」なところです。
他社のVOC検知器は、XP-3120-Vの倍以上の価格のものが多いかと思います。

こ:本当ですね!他社製品には何十万円もするような機器もある中、かなりお安い価格設定ですね!
他にもおすすめポイントはございますか?

H:2つ目のおすすめポイントは、「本質安全防爆構造(Ex ib d ⅡB T3)」です。

や:「本質安全防爆構造」って何ですか・・・?

S:本質安全防爆構造とは、正常時および事故発生時に発生する電気火花または高熱部分により爆発性ガスが点火しないことが、公的機関において確認されたものをいいます。
化学物質を扱う現場では「防爆性能」を重要視する声が多いんですよ。

や:他にもおすすめポイントはございますか?

S:3つ目のおすすめポイントは「データログ機能」をオプションで追加できるところです。
作業場の化学物質の日常傾向管理を行うためには、日々のデータを管理して濃度の変化を確認する事が重要です。
オプションの「データロガー収集セット」を用いると、ログデータを簡単にPCに出力する事が出来ます。

H:XP-3120-V本体のみでは、ログデータの出力は出来ませんのでご注意くださいね。


XP-3120-Vを触ってみた!

や:それでは、XP-3120-Vを触らせて頂けますか?

S:どうぞ!

や:少し大きめですが、十分片手で持てるサイズと重さです。
このレザーケースは標準付属品ですか?

S:レザーケースは標準付属品です。ディスプレイの確認も、ボタンの操作もケースに入れたままで可能です。
そして、ケースの右側には、吸引ノズルが収納できるようになっています。

や:持ち運びの時も、測定時もケースに入れたままでOKですね!

S:それでは、電源を点けてみましょう。緑色の[POWER]ボタンを長押ししてください。

や:「Adj」と表示されました。

S:「Adj」と表示されている間は暖機運転中なので、しばらくお待ちください。
VOCの無い環境で「0ppm」と表示されたら測定開始可能です。

や:「0ppm」と表示されました!
通常この商談スペースにはVOCは存在しないので・・・今日は消毒用アルコールを少しだけ散布して、VOCを発生させてみます。

こ:アルコールのニオイが落ち着いてきたところで、早速測定してみたいと思います。

こ:測定値は「220ppm」です。結構高い数値ですね。

や:測定値は、デジタル数字とグラフで確認出来るんですね。

S:はい。デジタルバーグラフは測定値が100ppm未満の場合は「0~100」、100ppm以上の場合は「0~1000」の幅で表示されます。

こ:測定時の注意事項等はありますか?

H:一点注意事項があります。
測定終了後は必ずVOCの無い環境に移動し、値が0になった事を確認してから電源をお切り頂くようお気を付けください、
機器のポンプ内にVOCが残った状態で電源を切ると、センサ故障の原因になる恐れがあります。

や:わかりました!電源のON/OFFは、清浄な空気下で行うよう注意!ですね。


本日のまとめ

☆おすすめポイント その1

「低価格」

なんと・・・価格は他社のVOC検知器の半分以下!?
低価格かつ高機能・高品質。安心の日本製です。
簡単にVOC濃度をトータルに測定出来るので、化学物質のリスクアセスメントに最適です。
(化学物質のリスクアセスメントは、労働安全衛生法により、対象の化学物質を取り扱うすべての事業者に義務化されています)

☆おすすめポイント その2

「本質安全防爆構造」

防爆エリアでも使用可能!
安心の「本質安全防爆構造(Ex ib d ⅡB T3)」です。
(センサ部は耐圧防爆構造です。)

☆おすすめポイント その3

「データログ機能」

オプションの「データロガー収集セット」を用いる事で、ログデータを簡単にPCに出力する事が出来ます。
作業場の化学物質の日常傾向管理に便利です♪


や:本日もありがとうございました!

新コスモス電機株式会社様には今後もご登場いただく予定です。
次回もよろしくお願いいたします♪


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それではまた!お楽しみに☆彡