土の締固めと締固め機械について
土の締固めとは、土を圧縮し、破砕されながら粒子が配列を変え、大きな粒子の隙間を細かい粒子が埋めることで土壌の密度を大きくし、崩れないように固めること。
締固められた土の状態は、締固めの方法やそのエネルギーの大小によって大きく左右されます。
締固めにおいて、適切な締固め機器を選定することが重要になります。またその際、盛土全体を均一に締め固めること、盛土施工中は横断勾配に配慮して排水に注意することも必要です。
締固め機器
ロードローラ
- 表面が滑らかな鉄輪によって締固めを行う。マカダム型とテンダム型がある。
- 舗装や路盤用として用いられることが多い。路床面等の仕上げに使われることもある。
- 高含水比の粘性土や均一な粒径の砂質土などには適さない。
タイヤローラ
- 空気入りのタイヤによって締固めを行う。
- 一般的に砕石などの締固めには接地圧を高くし、粘性土などの場合は接地圧を低くする。
- 土の締固め機械としては最も多く利用されている。
振動ローラ
- ローラに起振機を組合せ、振動によって締固めを行う。
- 一般的に粘性に乏しい砂利や砂質土の締固めに効果があるとされているが、ローラの質量、振動数などを適切に選ぶ必要がある。
- 岩やレキの締固めには重い機械で高振動数の物が適している。
タンピングローラ
- ローラの表面に突起がついており、突起の先端に荷重が集中して高い転圧が得られる。
- 土の摩擦力をせん断する力が強いため、粘質性の強い粘性土に適している。
- 鋭敏比の大きい高含水比粘性土では突起による土のこね返しによって軟弱化させるので注意が必要である。
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