「DO(溶存酸素)測定セット / Multi3510」を使ってみた

こんにちは!
測定キューブ いなばです!

今日は第3弾!「メーカーさんに聞いてみたブログ」をお届けします。
今日はセントラル科学様に
ワイヤレスセンサーなど便利なオプション品を使いながら
「DO(溶存酸素)測定セット / Multi3510」をご紹介いただきます。


本日のゲストと機器のご紹介

本日のゲスト:セントラル科学 株式会社 M様 K様


 

前回の「メーカーさんに聞いてみたブログ」記事はこちら
 
本日ご紹介の機器:DO(溶存酸素)測定セット / Multi3510

明るく高解像度で見やすいディスプレイ、IP67の防水構造のキーパットの導電率測定セットです。
応答時間が早く、ガルバニ式隔膜電極よりもメンテナンスが楽な蛍光DOセンサーを使用。
とても使い易いフィールド/ラボ兼用のDO測定セットです。

詳細はこちら → https://sokutei-cube.com/products/shosai/16238


いなば(以下い):今日も宜しくお願いします!セントラル科学株式会社営業担当のM様とK様です。

セントラル科学 M様K様(以下、M、K):はい、よろしくお願いします。

弊社ショップマネージャーこばやし(以下こ):前回少し予告いただいていましたが、

今日は「新機能の無線通信モジュール」も見せていただけるとのことで非常に楽しみです。


K:まずは本体とセンサーのご案内をさせていただきます。

 「DO(溶存酸素)測定セット / Multi3510」です。

 今日は計測器本体はMulti3510、DO電極はFDO925でご案内いたします。

 MultiLine3000シリーズは、複数のセンサーを付け替えてご使用頂くことでき

 Multi3510は1台で1センサーのみの測定が可能で

 3620は2センサー同時測定、3630は3センサー同時測定が測定可能です。

こ:本体が1台あれば、センサーの切り替えで3項目(pH、DO、導電率)を

 計測できるということだから・・本体を選ぶときは、同時に表示したいセンサー数(項目数)の

 数によって型式を選べばいいんですね!

K:はい、その通りです。では、早速DOの計測を想定して行ってみましょう!


「DO(溶存酸素)測定セット / Multi3510」によるDO測定

い:サイズは手に収まりますね。
 軽い、とまでは言えませんが十分持ち運び出来る大きさ・重量ですね。


K:まずは電源ボタンを押してください。

 センサーをこのコネクタに接続します。
 3510のタイプは1か所だけ接続できるようになっています。

い:これで接続完了でしょうか?

M:はい、これで大丈夫です。

い:もう数字が出ました!反応が早いですね。

こ:このセンサーのマークは何ですか?

M:センサー交換の必要の有無が確認できます。センサーにこのチップが組み込まれていて

 センサーの使用可能量の目安が携帯電話の電池残量のように減ってくるようになっています。

 交換頻度は、使用頻度にもよりますが、2~4年に1回交換が多いですね。


こ:なるほど、これでセンサー交換のタイミングが明確に分かりますね!便利です!

 しかも、交換する回数が多いDOセンサーの中では、

 交換の頻度がかなり少なくていいですね。交換も簡単!


「ワイヤレス通信モジュール」のご紹介

K:それでは、お待ちかねの「ワイヤレス通信モジュール」のご紹介をさせていただきますね!

 左がセンサー取付用のIDS WLM-Sアダプター、右が本体取付用のWLM-Mアダプターです。

こ:待ってました!最近は計測器でも無線接続が増えていますが、水質計では珍しいですよね!

K:はい、こちらの「ワイヤレス通信モジュール」を使って、

 電極と本体をBluetooth接続することで

 例えばドラフトや恒温槽の中にセンサーを設置しておいて、経時変化をみることが可能です。

 水回りにケーブルがあるとビーカーが倒れたりしやすいですし、

 別の部屋で表示を見ながら作業を行い、センサーだけを恒温槽に入れておく事も実現できます。

い:なるほど、有線タイプだと設置に困るお客様にはピッタリですね!

K:はい、フィールドでの使用を想定した有線タイプの方が多いかもしれませんが、
 ラボでは断然無線がおすすめです!

こ:これは充電式ですか?

K:はい、充電式です。
 この様にWLM Chargerにセンサー取付用のアダプターを差し込み充電します。

 計測項目により異なりますが、pH/ORPの場合は連続60時間計測可能で、
 DOの場合は9時間連続計測可能です。


「ワイヤレス通信モジュール」を使った計測

M:早速ワイヤレスタイプでも計測を行ってみましょうか。

 まず本体(測定器)側にWLM-Mアダプターを取り付けます。

 次にDO電極の上部にWLM-Sアダプターを取り付けます。

 これで完了です。

い:え、これだけですか?

K:はい、無線接続ができればセンサーが自動的に表示されるようになっていて、
 センサーは20本まで認識可能です。

 今日は1本だけなのでこの表示されているセンサーで確定ボタンを押します。

 すると値が表示されます。

 またこのボタンを押せば、現在の測定値が保存され測定器のインターフェイスに出力されます。

こ:操作が本当に簡単ですね。よく接続~測定までが上手くいかない機器もありますが

 これはスムーズで使い勝手が良いですね!


便利なエクセルへのデータ保存

K:今日はさらに便利なエクセルへのデータ保存をご紹介します。

 本体の、英文マニュアルにCD-Rが付属しておりまして、

 その中にドライバとソフトが入っております。

 計測機本体とPCをUSBケーブルで接続することでエクセルで

 「MultiLab Importer」というソフトが起動し、

 記録シートが表示されるようになります。

 対応OSは基本的にウィンドウズ系のみサポートでして公式では7迄の記載があります。

 弊社の実際の動作チェックではウィンドウズ8や10でも問題なく動作はしております。

 今回は持ち運びケースについているスタンドとビーカーを使って計測してみましょう。

こ:え、こんな使い方があったんですか?

い:以前デモ機を借りたときこれは何に使うんだろうって思ってました!

K:実は気付かれていない方もいらっしゃるのですがこれで電極を挟んで計測できるんです。

 実際に使われてるユーザー様にもよく聞かれます。(苦笑)

 先ほどのワイヤレス通信モジュール付きの電極をビーカーに入れます。

 計測したいタイミングでボタンを押すと、ボタン1つでエクセルへ情報が記録されるんです。

(電極のボタンを押すと、エクセルの2行目にデータが自動的に増えています)

い:えー!これはすごい!便利ですね。

M:自動記録の設定も出来るので、ドラフト内に入れっぱなしで、任意の計測間隔でエクセルへデータが蓄積することも可能です。


新発売のDO電極アクセサリー

K:では最後に新発売の電極アクセサリーについてもご紹介させてください。

 今回持ってきたFDO925のDO電極に使っていただけるアクセサリです。

 まず1つ目は電極先端スターラーRZ300です。

こ:これは電極側に直接取り付けるという事ですか?

K:はい、そうです。これがあれば撹拌子を回収する必要もありませんし、

 流速があった方が測定時間も短くなるのでお勧めです。

こ:なるほどここが回転するんですね。

 これが撹拌子の代わりになるのか~ありそうでなかった商品!

K:次にこのファンネルセットTS19です。これは先ほどのスターラーと合わせて

 BOD測定をするユーザー様では必ずと言っていいほど売れているオプション品です。

い:必ず、ってすごいですね。

M:下水処理場などで行われるBOD測定方法の一つにフラン瓶を5日間置いておき、

 その前後でBOD値がどのように変化するかという比較をする試験法があるんです。

 この「フラン瓶」が曲者で、電極を入れると中のサンプルが溢れたり

 DO電極の高さをいちいち調節しないといけないので大変なんです。

K:このTS19があれば電極にセットするだけで、水面の高さを自動で調整してくれるので

 水が溢れるという心配がなくなります。

 BOD測定される方にはぜひ一緒にお勧めしてほしいです。


こ:今日も長い時間ありがとうございました。ワイヤレスにはすごく感動しました。

K:そう言っていただけると嬉しいです。このブログや動画を見て、一般的に知られていない機能も

 アピールできればと思います。

い:そうですね、

 今日のブログの内容以外でも電極の選定などもお気軽にお問合せいただきたいです。

 セントラル科学様と一緒にお客様に最適な計測器をご案内させていただきます!

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それではまた!お楽しみに(*´ω`*)♪♪