「携帯用水質測定器 残留塩素計 / MD100」を使ってみた

こんにちは!
測定キューブ いなばです!

今日は新企画!「メーカーさんに聞いてみたブログ」です。
記念すべき初回を飾ってくださるゲストをお招きして
「携帯用水質測定器 残留塩素計 / MD100」をご紹介したいと思います。


本日のゲストと機器のご紹介

本日のゲスト:セントラル科学 株式会社 M様 K様

 

 
昭和42年の創立以来、誰でも迅速・簡単・高精度に測定できる水質測定器の
開発と普及に努めており、
現在では自社ブランド(OEM)製品の他、世界中の水質測定器市場から
様々な優れた製品を販売している。
測定キューブでも水質計といえば「セントラル科学」様にお願いすることがほとんど。

 

本日ご紹介の機器:携帯用水質測定器 残留塩素計 / MD100

MD100シリーズは軽量、小型のシンプルデザインで、
光源に長寿命のLEDランプや高精度の干渉フィルターを採用することにより、
信頼性の高い測定を可能とした携帯用水質測定器です。

今日はMD100シリーズの中でも、残留塩素計を使います。
詳細はこちら→ https://sokutei-cube.com/products/shosai/7484


いなば(以下い):それではご紹介します。セントラル科学株式会社営業担当のM様とK様です。

セントラル科学 M様K様(以下、M、K):今日は宜しくお願いします。

弊社ショップマネージャーこばやし(以下こ):以前にも御社から
デモ機を借りたことは何度かありますが、

今日は御社にデモをしていただきながら使い方の再確認や
セールスポイントなどお伺い出来ればと思います!


携帯用水質測定器 残留塩素計 / MD100を触ってみる

K:かしこまりました。商品はこちらになります。

こ:では早速ですがMD100の特徴を簡単にお伺いできますか?

K:銭湯やプールなどの水質管理として行われる残留塩素の測定に使われるもので、

 ボタンが4つしかなくシンプルな使い勝手が特徴です。

 1番右のボタンがバックライトのボタンなので、実質3つのボタンで操作が可能です。

い:それは簡単ですね。サイズも思ったより小さくて軽いです。

 そもそも、「残留塩素」とはどういう時に測るものなんでしょうか?

K:「残留塩素」というのは簡単に言うと水の中に残っている塩素のことです。

 塩素には殺菌作用があり、日本では水道法という法律に沿って消毒用塩素が添加されています。

 塩素が多すぎると人体に有害ですし、

 少なすぎれば短時間で細菌が繁殖して食中毒の原因にもなります。

い:なるほど!プールなんかでもよく消毒に使われているものですね。

K:水道法では「給水栓における水が、遊離残留塩素を

 0.1mg/L(結合残留塩素の場合は、0.4mg/L)以上保持するように塩素消毒をすること。」

 と定められています。

 (厚生労働省HPよりhttp://www.mhlw.go.jp/shingi/2002/10/s1007-5c.html

 遊泳用プールの衛生基準では「遊離残留塩素濃度は、0.4mg/L以上であること。

 また、1.0mg/L以下であることが望ましいこと。」

 温泉法では「浴槽水中の遊離残留塩素濃度を1日に1~2時間、0.2~0.4mg/L(ppm)に

 保つように調節すること。」などそれぞれの基準が設定されています。


こ:なるほど、残留塩素濃度って色々な場所で関わりがあるんですね。

  ちなみにMD100は、どのような業界の方が使われていますか?

K:浄水場関係の施設で最も多く使って頂いています。

 その他は、お風呂の管理をしている公衆浴場、病院や老人ホームなどの福祉施設関係、

 プールの管理をしている学校や幼稚園などの公的機関にも使って頂いていますよ。

い:確かに、測定キューブでも老人ホームのお客様のご購入が多いイメージがあります。

M:あと、最近はスポーツセンターなどで

 ランクの高いデジタルの計測器を使うところが増えてきています。

 関西で最も人気のある某レジャー施設なんかでも採用されてるんですよ!

い:そうなんですね!それだけ信頼性が高いっていうことですね!


MD100のアピールポイントは?

こ:ずばりMD100のアピールしたいポイントはどこですか?

M:簡単に測定できて、誰がやっても数値が同じなので測定者による誤差が生じないところです。

 これは、デジタル表示のMD100の強みです。

 カラーチェックという人の目で色を見比べる方法では、

 大きいと0.5くらい誤差が出たりするんですよ。

 コンマ1以下くらいのものとなると、特にパックテストで見本と色比較となると難しいです。

K:これが色見本ですが左の薄い方がが0.2mg/Lで右の濃い方が1.0mg/Lです。

こ:!!これは室内の暗い所や屋外でみると色の違いが判別しがたいですね。

白背景にするとよく分かりますが。

M:そうですね、屋外で測定となると天気とか周囲の環境によっても変化が出てしまうのですが

 MD100はデジタル表示なのでそういった誤差は起こりえないですし、明確な結果を得られます。

 屋内でも屋外でも使用可能で、現場でサンプリングしてその場で結果をすぐ見ることが出来ます。

い:屋外って言うと、雨の中でも使用できますか?

K:IP試験でも最上級のIP68なので、雨天での使用は全く問題ないですよ。

 あまりお勧めはしませんが、水深10mまでなら沈めても問題ないとメーカーも謳っています。

 水をかけて壊してしまうのが心配なユーザー様にはもってこいの商品です!


MD100で残留塩素を測定

こ:実際に計測してみても良いでしょうか?

K:はい、やってみましょう!

 まずは電源ボタンを入れます。

 この時に通常はCL2と表示されますので、測定範囲を大きくしたいときは

 MODEボタンを押してCL8へ切り替えるようにしてください。

 基本はCL2で問題ないと思います。

 次はまずゼロテストを行います。

い:このセルに純水を入れるんですよね?

K:はい。標線まで純水を入れたらセルの指紋をよくふき取り、
 セルの△印と本体の△印を合わせてセットします。

い:セットが完了したら、「Zero/Test」ボタンを押します。

 機械にまず発色前の状態を登録するんです。

K:「0.00」と表示されれば完了です。

 次に計測したいサンプルを同様に標線までセルに入れたのち、試薬をセルに入れます。

 その後、よく振ります。同じように△印を合わせて本体にセルをセットします。

 「Zero/Test」ボタンを押します。これで測定は完了です。

い:もう数字が出ましたね、「0.02mg/L」!簡単!しかも反応が早いですね~。


Lovibondってどんなメーカー?

い:MD100製造元メーカーのLovibondの特徴って何かありますか?

K:ドイツとイギリスの合弁会社で130年ほど昔から存在している歴史ある会社です。

 水質計の中でも比色検査に強く、比色検査の文献を探すと

 Lovibondの創始者である研究員の名前がチラホラ出てきます。

 ヨーロッパでは有名な水質計のブランドで、全世界に代理店をもっています。

 安価で手頃な計測器としてはLovibondが突出してると思います。


い:MD100の取り扱い上の注意点などがあればお願いします。

K:計測時にセルの指紋や水滴は必ず綺麗にふき取ってください。

 測定結果への影響が出てしまうためです。

 あとはセルにサンプルを入れっぱなしにするのは辞めてください。

 セルに残留塩素試薬の色が残ってしまい、次回以降の計測に影響することがあります。

 この色を落とすのがなかなか大変です・・・

こ:MD100を修理する事ってあるんでしょうか?

M:修理っていうのはまずないですね。

 LEDライトを採用しており、ランプの劣化なども想定していませんし、

 受光素子が劣化することがあるかどうか、でしょうか?

 その場合も10年使って交換するかどうか、といったところですね。

い:10年!それは丈夫ですね!1台購入すればかなり長く使えるものなんですね。


MD100は他社製品と比較してどう良いの?

こ:今日はありがとうございました。

 最後に、日本国内で販売している他社商品とMD100は比較してどうですか?

K:そうですね、他社製品と比較すると、コストメリットがあると思います。

 また、他社製だとセルを使わずに直接計測器にサンプル水を入れて使うタイプのものがありますが

 MD100はセルだけの交換で済むので操作性が良く、清潔に使っていただけます。

い:コストパフォーマンスと使い勝手の良さは嬉しいですね!

こ:本日は、ありがとうございました。

 また次回は「新機能の無線通信モジュール」のお話を伺えると聞きましたので、

 楽しみにしております!

▼お問合せはこちらから▼

https://sokutei-cube.com/contact/menu

携帯用水質測定器 残留塩素計 / MD100 をご購入できるページはこちら→

それではまた次回!お楽しみに(*’ω’*)♪♪