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鉄筋探査機の原理「電磁波レーダー法」と「電磁誘導法」の違いを解説!おすすめの鉄筋探査機もご紹介

鉄筋探査機には、「電磁波レーダー法」と「電磁誘導法」の大きく二つの方式があります。当記事では、この二つの方式について説明しています。

また、おすすめの鉄筋探査機も簡単ステップで紹介しています。鉄筋探査機をお探しの方は、ぜひ参考にしてください!

目次

鉄筋探査機の原理:電磁波レーダー法ってどんな仕組み?

そもそも電磁波レーダーとは

電磁波レーダーとはマイクロ波帯の電磁波が媒体中を一定速度で直進し、異なる媒体が接する境界面で反射する性質を利用してそこまでの距離と位置を検知する技術です。電磁波レーダーを用いた検査は物体を壊すことのない非破壊検査であり、エックス線検査のような危険な放射線も使用しない為、幅広く使用されています。

電磁波レーダー法について

電磁波レーダー法とは

電磁波をアンテナからコンクリート内に放射し、コンクリート内の鉄筋や非金属管や空洞などから反射して
返ってきた電磁波を受信アンテナに受信され、その電磁波が戻るまでの時間から距離を算出する方法です。

電磁波の速度に影響する比誘電率

物質の誘電率と真空の誘電率の比のことで、物質ごとにおおよその範囲が決まってます。電磁波の速度はその媒体固有の比誘電率に影響され、一般的なコンクリートは6~8となります。水分量によりこの比誘電率は変化し、打設後間もないコンクリートは水分含有量が高いため比誘電率も高くなります。

この比誘電率は機器によっては自動で算出してくれるものもございます。

精度と深度はトレードオフの関係

電磁波レーダは周波数を高くすれば分解能が高くなり高精度な検査が可能ですが、測定可能な深度が浅くなります。逆に周波数を低くすれば測定可能な深度は深くなりますが、精密検査には不向きになります。

金属、非金属の判別

金属、非金属の判別

金属と非金属は、結果の波形で判別することができます。

電磁波レーダ法では、結果は山形の波形で確認をします。探知したコンクリート埋設物がコンクリートの比誘電率より高い比誘電率だった場合は上が白、下が黒の山形波形となります。逆に埋設物の比誘電率がコンクリートよりも低い場合は上が黒、下が白の山形波形となります。

例えば金属の比誘電率は∞でコンクリートより高いため、上が白、下が黒の山形波形が記録されます。空洞(空気)や非金属などは1-2ほどの比誘電率のため、上が黒、下が白の山形波形が記録されます。

鉄筋探査機の原理:電磁誘導法ってどんな仕組み?

電磁誘導法とは、電圧の変化を測定に利用した方法です。

試験コイルに交流電流を流すことによってできる磁場内に、試験対象物を配置する事によってその導電性材質の表面に過電流が発生します。その過電流により磁場が逆方向に誘導され電圧に変化が起こり、その変化を測定に利用しています。鉄筋などの磁性金属の場合に電磁誘導法が使用でき、鉄筋位置やかぶり測定ができます。また、機器の種類により鉄筋径の推定ができるものもございます。

電磁波レーダー法と電磁誘導法の特徴簡易表

電磁波レーダー法 電磁誘導法
測定対象 鉄筋
空洞 ×
塩ビ管 ×
鉄筋径推定 ×
測定可能深度 200mm~300mm前後 最小10mm以下、最大100mm以上程度

簡単ステップでおすすめの鉄筋探査機を確認

鉄筋探査機の原理はなんとなくわかったものの、どんな鉄筋探査機を選べばいいのかわからないかたもいるのではないでしょうか?そこで、簡単ステップでおすすめの鉄筋探査機をご紹介していきます。鉄筋探査機の選び方がわからない方は、ぜひ参考にしてください。

測定したい対象物はなんですか?

「鉄筋のみ」には電磁誘導法タイプの鉄筋探査機!

鉄筋のみ測定したい方には「電磁誘導法」タイプの鉄筋探査機がおすすめです。

測定したい深度はどれくらい?

測定深度~120mmm・電磁誘導法の鉄筋探査機

デジタル探知機 GMS120

デジタル探知機 GMS120

最大探知深さ120㎜まで測定可能な鉄筋探査機です。安価で簡易検査におすすめです!

マルチ探知機 GMD120

デジタル探知機 GMD120

最大探知深さ120㎜まで測定可能な鉄筋探査機です。簡単操作で簡易検査におすすめです!

鉄筋探査機 331-2B

鉄筋探査機 331-2シリーズ

測定範囲7~116mmまで測定可能な鉄筋探査機です。鉄筋の位置、方向、かぶり厚などの確認が可能です!

鉄筋探査機 331-2 TH

鉄筋探査機 331-2シリーズ

331-2シリーズの機能をすべて網羅した鉄筋探査機です。耐震診断・補強工事などの調査に最適です!

測定深度~185mmまで・電磁誘導法の鉄筋探査機

コンクリート探知機 DTECT150CNT

コンクリート探知機 DTECT150CNT

最大探知深さ150㎜まで測定可能な鉄筋探査機です。材料によって選べる7つの探知モードがありおすすめです!

マルチ探知器 PS50

マルチ探知器 PS 50

最大探知深さ150㎜まで測定可能な鉄筋探査機です。かぶり厚さと埋設物の種類が表示される内蔵ディスプレイ!

プロフォメーター PM-600

プロフォメーター PM-600シリーズ

最大検知深さ185㎜まで測定可能な鉄筋探査機です。位置と向き、かぶり厚さ鉄筋径の測定が可能なスタンダードモデルです!

プロフォメーター PM-650

プロフォメーター PM-600シリーズ

最大検知深さ185㎜まで測定可能な鉄筋探査機です。シリーズの中でもすべての機能を網羅したタイプです!

「鉄筋・塩ビ管・空洞など」には電磁波レーダー法タイプ!

鉄筋・塩ビ管・空洞など測定したい方には「電磁波レーダー法」タイプがおすすめです。

測定したい深度はどれくらい?

測定深度~450㎜まで・電磁波レーダー法の鉄筋探査機

ストラクチャスキャン SIR-EZ LT

ストラクチャスキャン SIR-EZ LT

測定深度4?450mmまで測定可能な鉄筋探査機です。鉄筋・配管・空洞等の位置と深さを正確に探査可能。操作・判定もとても簡単で、どなたでもプロの探査結果が得られます!

測定深度~600㎜まで・電磁波レーダー法の鉄筋探査機

ストラクチャスキャン SIR-EZ XT

ストラクチャスキャン SIR-EZ XT

最大測定深度約600mmまで測定可能な鉄筋探査機です。
非金属管(電線管、配線、塩ビ管)、厚み、空洞、クラック、土砂化なども探査可能で「あらゆる現場」に対応できる最新型です!

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