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【ガス検知器】防塵・防水規格と保護等級・IPコード

保護等級とは、機器の防塵、防水に関する保護を規格化したものです。

IPコードとは、IEC(国際電気基準会議)規格で規定されている機器の保護等級を記号で示したものです。 下記のように表され、第一記号は人体および固形異物に対する保護等級を表し、第二記号は水の浸入に対する保護等級を示しています。

IP等級
  • ①保護特性記号
  • ②第一記号:人体および固形異物に対する保護等級(0-6)
  • ③第二記号:水の侵入に対する保護等級(0-8)
  • 例)IP68 = 完全な防塵構造で水面下での使用が可能

人体および固形異物に対する保護等級

等級 種類 内容
0 無保護 特に保護されていない
1 50mmより大きい固形物に対する保護 人体の表面積の大きな部分、例えば手などが誤って内部の充電部や稼働部に接触する恐れがない。直径50mmを超える固形物体が内部に侵入しない。
2 12.5mmより大きい固形物に対する保護 指先、または長さが80mmを超えない指先類似物が内部の充電部や稼働部に接触する恐れがない。直径12.5mmを超える固形物体が内部に侵入しない。
3 2.5mmより大きい固形物に対する保護 直径または厚さが2.5mmを超える工具やワイヤなどの固形物体が内部に侵入しない。
4 1.0mmより大きい固形物に対する保護 直径または厚さが1.0mmを超えるワイヤや鋼帯などの固形物体の先端が内部に侵入しない。
5 防塵形 粉塵が内部に侵入することを防止する。若干の粉塵の侵入があっても正常な運転を阻害しない。
6 耐塵形 粉塵が内部に侵入しない。

水の侵入に対する保護等級

等級 種類 内容
0 無保護 特に保護されていない
1 滴下する水に対する保護 鉛直に落下する水滴によって有害な影響を受けない。
2 15°傾斜したとき落下する水に対する保護 正常な取付位置より15°以内の範囲で傾斜したとき、鉛直に落下する水滴によって有害な影響を受けない。
3 噴霧水に対する保護 鉛直から60°以内の噴霧水に落下する水によって有害な影響を受けない。
4 飛沫に対する保護 いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない。
5 噴流水に対する保護 いなかる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない。
6 波浪に対する保護 波浪または、いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない。
7 水中への侵漬に対する保護 規定の圧力、時間で水中に侵漬しても有害な影響を受けない。
8 水没に対する保護 製造者によって規定される条件に従い、連続的に水中に置かれる場合に適する。原則として完全密閉構造である。