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ガスの採取(採気)と拡散式・吸引式(ポンプ式)について

ガスの採取(採気)方式とは、名前の通り測定したいガスを採取する方法です。 その中でもよく見かける「拡散式」と「吸引式(ポンプ式)」って、一体どんな方式のことなのでしょうか? それぞれの方式について、簡単に解説します。

目次

拡散式とは

拡散式とは、測定器(ガスセンサ)の周辺のガス濃度のみを計測する方式のことを指します。

吸引式(ポンプ式)とは

吸引式(ポンプ式)とは、導入管(ガスを吸引する為の管)を用いてポンプを使い、ガスを吸引して測定を行う方式です。 拡散式とは違い導入管を用いてポンプでガスを吸い上げて測定する為、 拡散式よりも多少検知速度が遅くなります。

拡散式と吸引式(ポンプ式)は作業環境で使い分け

拡散式と吸引式は、それぞれでできることや得意とすることが違います。 そのため、拡散式か吸引式を選ぶ時には「作業環境」で選ぶのが一つのポイントです。 間違った方式のガス検知器を購入してしまうと、思ったような使い方ができない恐れがあります。 それぞれどんな作業環境に合っているの?ということを簡単に紹介するので、 選ぶ時の参考にしてください。

拡散式が適した作業環境

拡散式は、移動する作業者の周囲の数値について、リアルタイムで監視することが可能です。 そのため、酸素濃度の管理などの安全対策に最適。 石油精製や製鉄、その他プラント、建築・土木作業現場等での作業中といった作業環境での利用に適しています。

吸引式(ポンプ式)が適した作業環境

吸引式(ポンプ式)は、導入管を用いてガスセンサを穴に垂らして使用することが可能です。 そのため、何かの作業前に爆発を招く恐れのある可燃性ガスや、人体に悪影響をもたらす毒性ガスなどの漏洩を見つけ、 ガスによる危険の有無を確認するのに最適です。 作業環境としては、マンホールやピットなどの深い場所などで、人が入る前に危険をチェックするといった環境が適しています。